F1スコアとは?意味・計算式・適合率と再現率の関係を解説
F1スコアが重要になる背景には、分類モデルの良し悪しが単純な「当たった数」だけでは決まらないという事情があります。たとえば、全体の大部分が陰性で、ごく一部だけが陽性であるデータを考えると、何でも陰性と予測するモデルは高い正解率を出せてしまいます。しかし、実際には陽性を一件も見つけられていないため、業務上はほとんど使いものにならないことがあります。分類問題では、単に外した数よりも「どのように外したか」が重要であり、そこに正解率だけでは表現しきれない難しさがあります。
このような文脈でF1スコアが注目されるのは、適合率と再現率のどちらか一方だけではモデルの性質を十分に表せないからです。適合率が高いモデルは慎重に陽性を出すため誤検知が少ない傾向がありますが、その代わり本当に重要な陽性を見逃すことがあります。逆に再現率が高いモデルは多くの陽性を拾えますが、誤って陽性と判定する件数が増えることがあります。F1スコアは、この二つの指標の間にある緊張関係をひとつの数値へまとめ、モデルがどの程度バランスよく振る舞っているかを見るためのものです。
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