EC事業が「改善のための改善」に陥るケース
ECの改善活動は、回しているだけでは強くなりません。A/Bテスト、UI改修、広告最適化、CRM、物流効率化と打ち手が増えているのに、粗利が厚くならず、LTVも伸びず、運用だけが重くなる局面は珍しくありません。ここで起きているのは「改善の不足」ではなく、改善が勝ち筋や利益構造と接続していない状態です。改善は本来、構造を変えるための投資ですが、接続が切れると、成果に向かわない運動量へ変質します。
この状態が見えにくいのは、改善が前向きに見えるからです。報告できる数値は増え、会議体も整い、ツールも揃っているため「やれている感」が出ます。しかし変化しているのが局所指標だけで、全体PLの詰まりや競争優位、再現性のある成長モデルが動いていない場合、改善は投資ではなく疲労の蓄積になります。部門横断の接続点が多いECでは、断片化した改善が積み上がるほど、どれも正しいのに何も変わらないという停滞が発生しやすくなります。
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