ECの使いやすさを構造で捉える判断設計と改善優先順位
ECの「使いやすさ」を改善したのに、CVRや売上が横ばいのまま残る場面はよくあります。ボタンの見やすさ、余白、速度、レイアウトの整理など、改善の努力は積み上がっているのに、購入という結果だけが動きません。こうした状態が続くと、施策が増える一方で検証が薄まり、手応えのない改善が連続しやすくなります。
このズレは、使いやすさを「操作のしやすさ」で完結させたときに起きやすいです。購入は、理解・比較・不安解消・決断という判断の連続で成り立ちます。判断が止まる地点が残っていれば、UIの完成度が高くても指は止まり、後回しの離脱が増えます。つまり、使いやすさは感想ではなく、判断が前へ進む構造の出来として現れます。
判断が前へ進むECは、情報が多いから強いのではなく、情報が出る順番と根拠の残り方が整っています。ユーザーが迷った瞬間に答えが見つかる状態が続くと、確認作業が減り、購買の流れが途切れにくくなります。反対に、答えが散っていると探す作業が増え、その負担が「面倒」に変換されます。
構造として捉えると、改善の議論が好みから離れます。どの判断が詰まり、どの根拠が欠け、どこへ置けば進むかが揃うためです。施策の優先順位が決まりやすくなり、UXと数値が同じ方向へ並びます。その結果、改善が積み上がり、会議の結論も安定しやすくなります。
EN
JP
KR