Webプロダクトの機能過多現象と足し算開発の失敗
Webプロダクトの機能過多は、単に「機能が多い」ことが問題なのではありません。価値の筋が細いまま選択肢だけが増え、ユーザーの到達が遅くなり、チームの変更コストが上がっていく状態が本質です。追加は短期では成果に見えやすい一方で、導線・概念・例外の増殖を招きやすく、一定の閾値を超えると改善が効きにくくなります。結果として、使われない機能が残り、説明と保守が固定費化し、次の改善余力を奪うという形で損失が積み上がります。
このテーマが厄介なのは、成長している局面ほど見えにくい点にあります。導入社数や売上が伸びているときほど、要望への対応は正当化されやすく、足し算型の意思決定が加速します。しかし後から振り返ると、問題は「要望に応えたこと」ではなく、「応え方が標準化と整理につながらなかったこと」にあります。機能を増やすこと自体を否定するのではなく、増やしても迷いが増えない構造と、増えたものを統合・撤退できる運用を先に持てるかが分岐点になります。
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