Webアプリのゼロトラスト設計の実践ガイド:静かに破綻しない設計思考と具体策
Webアプリのセキュリティ設計は、気づくと「強い認証を入れる」「社内に閉じる」「WAFを足す」といった“入口の補強”に寄りやすい一方で、事故が起きるときは多くの場合、入口を抜かれた後の横展開や、API・データ境界の弱さから始まります。いまのWebは、端末もネットワークもサービスも常に動き、内外の線引きが揺れ続けます。だから「内側は信頼できる」という前提そのものが、設計の足場として不安定になっています。
ゼロトラストは、その不安定さを「運用で頑張って埋める」のではなく、「前提を置き換えて構造で吸収する」考え方です。内部・外部という境界の一枚絵を捨て、アクセスの都度「主体」「状況」「対象」「操作」を揃え、許可は必要最小限に絞り、後から追跡できる形で残す。ここで重要なのは、疑うことが目的ではなく、信頼を置かないことで例外が増殖しにくい状態を作る点にあります。
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