なぜECレポートは意思決定に使われないのか?意思決定と構造の問題
ECレポートが週次や月次で共有され、売上やCVRの増減もそれなりに把握できているのに、会議の結論が「次回もう少し見てから」へ流れてしまう場面があります。担当者は丁寧に説明し、参加者も資料を眺めているにもかかわらず、決めるための話だけが前へ進まず、議論が終盤で空転する状態です。特に関係者が多い会議ほど、同じ数字を見ながらも着地点が揃わず、時間だけが消費されやすくなります。こうした停滞は、努力不足というより、判断の順序が資料に埋め込まれていないことが引き金になることが多いです。
停滞を「分析力が足りない」「データが足りない」と捉えると、次回までの宿題が増え、資料は厚くなっていきます。ところが材料が増えるほど論点も増え、参加者は自分の関心領域から読み始めるため、会議の入口が自然に分裂しやすくなります。入口が分裂すると、途中で前提合わせが必要になり、さらに説明が増え、結論に到達する前に時間が尽きやすくなります。結果として「もっと調べる」が常態化し、改善に使う時間が説明作業へ吸い取られていきます。
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