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WWDC 2025で発表されたApple Intelligenceの新機能まとめ

WWDC 2025で発表されたApple Intelligenceの新機能まとめ

2025年6月9日、AppleはWWDC 2025にて、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple Vision Pro向けの「Apple Intelligence」の新機能を発表しました。Apple Intelligenceは、Apple製品に搭載されたAI技術の総称で、ユーザーの日常体験をよりスマートかつ便利にすることを目指しています。 

 

1. メッセージ・FaceTimeでライブ翻訳 

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写真:Apple

「メッセージ」や「FaceTime」、電話アプリにライブ翻訳機能が搭載されます。ユーザーが入力したメッセージは相手の希望言語に自動翻訳され、返信もリアルタイムで翻訳されるため、異なる言語間でもスムーズにコミュニケーションが可能です。FaceTimeでは話者の声を聞きながら、翻訳されたライブキャプションで会話内容を追えます。電話通話中は翻訳が音声で読み上げられます。 

すべての翻訳処理は完全にデバイス上で行われるため、ユーザーのプライバシーが厳重に保護されます。 

 

2. ビジュアルインテリジェンス強化 

WWDC ビジュアルインテリジェンス強化
写真:CNET Japan

Apple Intelligenceを基盤とするビジュアルインテリジェンスがiPhoneの画面に拡張され、表示されている画像やテキストに対して多彩な操作が可能に。例えば、画面上のイベント情報を検知してカレンダーへの追加を提案したり、気になる商品の画像をハイライトしてオンラインで類似商品を検索したりできます。 

スクリーンショットを撮るボタンを押すだけで、ビジュアルインテリジェンスを呼び出し、保存や共有、さらなる情報収集が簡単に行えます。 

 

3. Apple WatchにWorkout Buddy登場 

Apple Watch向け新機能「Workout Buddy」は、ユーザーの心拍数、ペース、距離、アクティビティリング、過去のフィットネス履歴を解析し、リアルタイムでモチベーションを高める音声アドバイスを提供します。音声はFitness+トレーナーのデータをもとにダイナミックに生成され、ワークアウトに最適なエネルギーやトーンで届けられます。 

対応するワークアウトはランニング、ウォーキング、サイクリング、高強度インターバルトレーニングなど多岐にわたり、まずは英語で利用可能です。 

 

4. Shortcutsがさらに賢く 

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写真:Apple

iOS 26での「Shortcuts」アプリは、Apple Intelligenceのモデルを直接利用できるようになり、テキストの要約やImage Playgroundによる画像生成などインテリジェントなアクションが追加されます。ユーザーはプライバシーを守ったまま、ショートカット内でAIが生成したレスポンスを活用可能です。 

例えば、授業の音声文字起こしとノートを比較して重要項目を自動追加するショートカットなど、日常のタスクを効率化できます。 

 

5. Genmoji・Image Playgroundアップデート 

Genmojiはテキスト説明や複数の絵文字を組み合わせてオリジナルの絵文字を作成可能に。Image PlaygroundはChatGPT技術を活用し、油絵風やベクターアートなど多彩なスタイルの画像生成をサポートします。ユーザーは自分や友人の写真をもとに見た目を調整した画像を作成でき、表現の幅が広がります。 

 

6. 注目の追加機能 

  • 注文追跡の自動化:Apple Walletがメールから注文情報を抽出し、一元管理を実現 

  • メッセージでの投票作成と提案:会話内容から投票が役立つ場面を検出し提案 

  • メッセージ背景のカスタマイズ:Image Playgroundで会話に合わせた独自背景を作成可能 

  • Siriの強化:タイプ入力対応や製品知識の活用、文脈を保った連続リクエスト処理 

  • 写真アプリの自然言語検索やメモリームービー作成 

  • メールや通話の文字起こし要約、優先通知機能の充実