メインコンテンツに移動
AI最新アップデート:Google Geminiの動画解析、Midjourneyの映像生成、BingのビデオAIなど

AI最新アップデート:Google Geminiの動画解析、Midjourneyの映像生成、BingのビデオAIなど

2025年6月中旬、Google、Microsoft、Midjourneyなどの主要テック企業は、それぞれのAIサービスにおいて大幅な機能強化を発表しました。これらのアップデートは、生成AIの活用シーンを大きく広げ、映像・映像生成やインタラクティブな情報処理体験をさらに進化させています。 

 

1. Google Gemini Proの強化アップデート 

Gemini 1
写真:Google

GoogleはGemini 2.5 Proのプレビュー版を発表し、AIによる推論・コード生成能力が大幅に向上しました。特に数学的推論や複雑なプログラミング課題への対応力が強化されており、開発者や研究者にとって強力なツールとなります。また、新たに導入された「Thinking Budget」機能では、ユーザーがAIの思考リソースを細かく調整可能に。 

さらに、「Deep Think」モードでは、並列処理によってより深い分析やアイデア展開を可能にしています。これらのアップグレードはGoogle AI StudioやVertex AIを通じて順次提供されており、より自然な対話表現や一貫性のある長文出力も実現されています。 

 

2. Bing Video Creator:Microsoftの映像生成AI 

Bing Video Creator:Microsoftの映像生成AI
写真:Microsoft Bing Blogs

Microsoftは「Bing Video Creator」を正式に発表し、ユーザーがテキストプロンプトから直接短編動画を生成できる機能を提供しています。 

このツールは、OpenAIの映像生成技術を基盤としており、シンプルな指示文から数秒のアニメーションや説明映像を即時作成可能。教育、マーケティング、SNSコンテンツ制作など幅広い分野での活用が期待されます。 

 

3. Midjourneyがimage-to-video機能を正式リリース 

Midjourneyがimage-to-video機能を正式リリース
写真: Midjourney

Midjourneyは独自のimage-to-video生成モデルを発表し、生成系ビデオAI分野に衝撃を与えました。主な特徴は以下の通りです: 

  • 出力仕様:480p、5秒の動画を4本同時生成。無限にExtend(拡張)可能。任意のアスペクト比に対応。 
  • コスト:1動画=1回の画像アップスケール分。月額60ドル以上のプランは無制限利用可能。 
  • モード選択:Low Motion(静的風景向け)、High Motion(動きの多いシーン向け)。 
  • 操作モード:Auto(画像から自動プロンプト抽出)、Manual(ユーザーによるプロンプト入力) 
  • 優位性:Midjourney特有の抽象・芸術的スタイルとの相性が抜群で、旧バージョン(v1~)やNijiモデルとの連携にも対応。 

 

4. Geminiアプリで動画アップロード&質問が可能に 

Geminiアプリで動画アップロード&質問が可能に
写真: Google

GoogleのGeminiアプリは、ついにローカル動画の解析機能を追加。ユーザーはスマートフォンの動画ファイルをGeminiにアップロードし、以下のような質問が可能となります: 

  • 特定シーンの内容確認 
  • 動画の要約生成 
  • 映像内の特定オブジェクトやセリフの抽出 

この機能は現在、AndroidとiOSのGeminiアプリ(Google Beta版)で一部ユーザーにロールアウト中。Web版への導入は今後の予定とされています。 

 

まとめ 

  • Google Gemini Pro強化:Gemini Proモデルがアップグレードされ、文書理解・コーディング・推論処理が高速かつ高精度に進化。 

  • Microsoft Bing Video Creator登場:Microsoftがテキストから短編動画を生成できる「Bing Video Creator」を正式リリース。 

  • Midjourneyがimage-to-videoモデル公開:Midjourneyが5秒480p動画を生成できる独自のimage-to-video機能を発表、芸術表現に強み。 

  • Geminiアプリが動画解析に対応:Google Geminiがローカル動画をアップロード・分析可能になり、内容に関する質問や要約にも対応。