品質エンジニアリングとは?設計段階から品質を作り込む開発手法
ソフトウェア開発の複雑化に伴い、開発後に不具合を発見して修正する従来型の品質管理だけでは、品質、コスト、納期のバランスを維持することが難しくなっています。現在のソフトウェアは、単独で動作する小さなプログラムではなく、ウェブアプリケーション、モバイルアプリ、クラウドサービス、クラウド型業務サービス、マイクロサービス、企業向け業務システムなど、複数の技術や外部サービスと連携しながら動作するものが中心になっています。そのため、一つの機能変更が他の機能、外部接続、データ処理、運用監視に影響することも多く、開発の最後にまとめてテストを行うだけでは、重大な不具合や品質リスクを十分に防ぐことが難しくなっています。
このような背景から注目されているのが、品質エンジニアリングです。品質エンジニアリングは、単なるテスト活動ではなく、要件定義、設計、実装、テスト、リリース、運用までの全工程で品質を作り込む考え方です。従来の品質保証が「完成したものを確認する」活動に寄りやすかったのに対し、品質エンジニアリングでは「不具合が発生しにくい仕組みを最初から設計する」ことを重視します。つまり、品質を最後に検査するものではなく、開発プロセス全体に組み込むべきものとして扱う点が大きな特徴です。
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