Webサービスはプラットフォーム化すべきか?実務の判断軸
Webサービスのプラットフォーム化は、言及された瞬間に「伸びるはずの戦略」として受け入れられやすい一方で、実務に落とした途端にコストと責任が急に重くなるテーマです。APIを公開すれば自然に参加者が増える、連携が増えれば価値が増幅する、といった期待が先に立つと、議論は「開放の範囲」や「機能の追加」に寄り、運用・契約・互換性といった前提条件が後回しになりがちです。その結果、接続はできても採用されない、採用されても品質事故が連鎖する、という形で「使われない」か「炎上する」かのどちらかに寄ってしまいます。
この領域の難しさは、担当者の努力不足というより、構造上の未定義が増幅する点にあります。第三者が関わるほど、例外は増え、境界で問題が起きます。境界で起きた問題は、内部なら調整で吸収できても、外部が絡むと「契約違反」や「信用毀損」になり、回復コストが跳ね上がります。つまりプラットフォーム化は、機能を増やす取り組みではなく、「参加者が安心して投資できる条件」を、技術と運用の両面で固定していく取り組みです。ここを定義しないまま開放すると、拡大の速度が上がるほど事故も増え、最終的に本体価値まで削られていきます。
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