Instancing(インスタンシング)とは?大量描画を最適化する技術を解説
Instancing(インスタンシング)は、3Dゲーム、WebGL、リアルタイムレンダリング、シミュレーション、可視化ツールなどで、大量のオブジェクトを効率よく描画するために使われる重要な最適化技術です。たとえば、広い草原に何千本もの草を表示する、森に大量の木を配置する、都市空間に似た形状の建物や小物を並べる、群衆やパーティクルを大量に描画する、といった場面では、すべてのオブジェクトを1つずつ個別に描画していると、処理負荷が急激に増加します。Instancingは、このような「同じ、または非常に似ているオブジェクトを大量に描く」場面で、描画処理を効率化するための技術です。
Instancingが重要になる理由は、単にオブジェクトをたくさん表示できるからではありません。より本質的には、CPUからGPUへ送る描画命令、つまりDraw Call(ドローコール)を削減し、GPUが得意とする並列処理を活かしやすくする点にあります。3D描画では、CPUが「このメッシュを、このマテリアルで、この位置に描画してほしい」とGPUへ命令を送ります。この命令が大量に発生すると、GPUの性能が十分に高くても、CPU側の命令発行や描画準備がボトルネックになり、FPS低下やカクつきの原因になります。
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