Logo SY Partners
ディープダイブノーコード

ノーコード開発ツール「Bubble」と「Adalo」を徹底比較|機能・料金・使いやすさの違い

2025年9月23日 公開
ノーコード開発ツール「Bubble」と「Adalo」を徹底比較|機能・料金・使いやすさの違い

ノーコード開発は、従来のプログラミングスキルを必要とせずにアプリケーションを構築できる革新的な手法として注目されています。その中でも特に人気を集めているのが「Bubble」と「Adalo」です。どちらもコード不要でアプリを作れるプラットフォームですが、実際に使ってみると得意分野や設計思想には大きな違いがあります。

Bubbleは主にWebアプリ開発を得意とし、柔軟性や拡張性に優れる一方で、Adaloはモバイルアプリ開発に特化し、直感的なUI設計が可能です。本記事では両者を徹底的に比較し、実際のビジネスシーンにおいてどのように使い分けるべきかを解説していきます。

1. Bubbleとは?

Bubbleは2012年にリリースされたノーコードツールで、Webアプリやマーケットプレイス、SaaSの構築に強みを持っています。特に特徴的なのは、細かいロジック設計やデータベース管理が可能で、従来の開発に近い柔軟性を提供する点です。

例えば、ユーザー認証や複雑なワークフローをGUIで定義でき、外部APIともシームレスに連携可能です。加えて、レスポンシブデザイン対応が進んでおり、デバイスごとに最適化されたUIを構築できます。つまり、スタートアップがMVPを短期間で立ち上げたいときや、SaaS事業をスケールさせたいときに最適な選択肢となります。

特徴

項目

内容

開発対象Webアプリ、SaaS、業務システム、マーケットプレイス
主な機能ビジュアルエディタ、ワークフロー設計、データベース管理、API連携
強み高度なカスタマイズ性、拡張性、複雑なロジック構築
ユーザー層スタートアップ、中小企業、大規模SaaS事業者
弱み学習コストが高い、モバイルアプリの直接開発には弱い

関連記事

ノーコード開発ツール「Bubble」と「Glide」を徹底比較|機能・料金・使いやすさの違い

2. Adaloとは?

Adaloは2018年に登場した比較的新しいプラットフォームですが、モバイルアプリ開発を中心に急速に普及しています。その最大の特徴は「iOSやAndroid向けアプリをノーコードで簡単に構築・公開できる」点です。

ユーザーはドラッグ&ドロップ操作で画面を設計でき、ストア配信までを一気通貫で行えます。さらに、標準でプッシュ通知機能やユーザーデータベース管理を備えており、ネイティブアプリのような体験を短時間で実装できます。そのため、店舗アプリやイベントアプリ、SNS的な小規模アプリなど、顧客との接点を増やすモバイル施策に特に適しています。

特徴

項目

内容

開発対象モバイルアプリ(iOS/Android)、簡易Webアプリ
主な機能ドラッグ&ドロップUI設計、プッシュ通知、データベース管理、ストア公開
強み直感的な操作、短期間でのアプリ開発、ネイティブ体験
ユーザー層店舗オーナー、イベント企画者、スモールビジネス
弱みカスタマイズ性が限定的、大規模システムには不向き

3. BubbleとAdaloの主要な違い

BubbleとAdaloはどちらもノーコードツールとして人気を集めていますが、その設計思想や得意分野は大きく異なります。単に「Web向けかモバイル向けか」という違いに留まらず、開発体験や拡張性、コスト構造に至るまで、選定の決め手となる要素は多岐にわたります。以下では、それぞれの観点から詳細に比較していきます。

BubbleとAdaloの主要な違い

3.1 開発対象と用途の違い

BubbleとAdaloは、対応するアプリケーションの種類からして根本的に異なります。

観点

Bubble

Adalo

主な対象Webアプリ、SaaS、業務システム、マーケットプレイスモバイルアプリ(iOS/Android)、シンプルなWebアプリ
得意分野データベース駆動型アプリ、複雑なワークフロー設計店舗アプリ、SNS的なモバイルサービス、短期プロジェクト
ユースケースSaaS構築、B2Bシステム、Webマーケットプレイス顧客接点強化アプリ、ロイヤリティプログラム、イベント用アプリ

Bubbleは複雑かつ大規模なWebサービス、Adaloは短期で顧客接点を作りたいモバイル施策に適しているといえます。

3.2 拡張性とカスタマイズ性

機能の広がり方や制御のしやすさも大きな違いです。

項目

Bubble

Adalo

API連携豊富、外部サービスと自在に統合可能基本的なAPIは対応、複雑な統合は制限あり
プラグイン多数の公式・サードパーティ製が利用可能限定的、標準機能に依存することが多い
データベース複雑なスキーマ設計が可能シンプルな構造で小規模利用向き
カスタマイズ性高い、ほぼ自由度に近い限定的、スピード優先

拡張性を重視するならBubble、シンプルさとスピードを優先するならAdaloという住み分けになります。

3.3 学習曲線とユーザー体験

両者の学習ハードルは大きく異なります。

項目

Bubble

Adalo

学習コスト中〜高、慣れるまでに一定の時間が必要低〜中、初心者でも短時間で扱える
UI設計体験高度にカスタマイズ可能だが複雑ドラッグ&ドロップで直感的
適した利用者層技術に強い起業家、開発者チーム非エンジニア、デザイン寄りのユーザー

Bubbleは学習後の柔軟性に優れる一方、Adaloは初心者でもすぐに成果を出せる即効性があります。

3.4 デザインとレスポンシブ対応

UI/UX設計においても両者は異なるアプローチを取ります。

観点

Bubble

Adalo

レイアウト設計自由度が高く複雑なデザインに対応テンプレート中心、モバイルに最適化
レスポンシブ高度に設定可能、複数デバイスに対応モバイルファーストでシンプル
カスタムUIほぼ無制限に作り込める標準機能範囲に依存

自由に作り込みたい場合はBubble、すぐにモバイル向けアプリを形にしたい場合はAdaloが適しています。

3.5 開発チームと運用体制

最後に、実務におけるチーム体制や運用の観点から比較します。

項目

Bubble

Adalo

チーム開発複数人での同時開発に対応基本的に個人または小規模向き
運用規模大規模サービスにも対応可能小規模・中規模までが中心
継続運用拡張しながら長期利用可能アプリ更新頻度が高い案件に適する

BubbleとAdaloの違いは「Webかモバイルか」という範囲を超え、拡張性・学習コスト・運用規模・デザイン自由度など多方面に及びます。各ツールの特性を理解することが、開発後の成果を左右します。

Bubbleは柔軟性と拡張性重視のWebアプリ向け、Adaloはスピードと直感性重視のモバイルアプリ向けです。目的に応じた選択がノーコード開発成功の鍵となります。

4. 料金プラン

料金プラン

4.1 Bubble

Bubbleは学習から大規模ビジネスまで対応する柔軟な料金プランを用意しています。以下に主なプラン概要を示します。

プラン

月額料金

主な用途・規模

主な特徴

Free

無料

テスト・学習用

基本機能のみ、バナー削除不可、0.5GBストレージ

Starter

$29(年) / $32(月)

個人・小規模アプリ公開

独自ドメイン、バナーなし、ワークロード175K、50GB

Growth

$119(年) / $134(月)

中規模開発・小チーム

2名開発、プレミアム管理、ワークロード250K、100GB

Team

$349(年) / $399(月)

大規模・チーム開発

5名開発、20日バックアップ、ワークロード500K、1TB

4.2 Adalo

Adaloは、利用目的や規模に応じて選べる複数の料金プランを提供しています。ここでは各プランの特徴と適した利用シーンを整理します。

プラン

月額料金

主な特徴

適した用途

Free

無料

200レコード/アプリ、公開制限、編集者1名、無制限スクリーン可

学習・試作・小規模プロトタイプ

Starter

約 $45

公開1アプリ、複数編集者、独自ドメイン、App Store/Web公開

小規模プロジェクト、スタートアップ初期

Professional

約 $65

複数公開アプリ、アクション増、デザイン管理、GPS機能など

中規模サービス、業務アプリ

Team

約 $200

公開複数アプリ、編集者多数、優先サポート、外部DB/API連携

チーム・代理店、大規模利用

Business

約 $250

公開多数アプリ、アクション大量、編集者制限緩和、特別サポート

大規模組織・成長中サービス

両サービスとも学習から大規模利用まで幅広い選択肢を提供しており、目的やチーム規模に合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。

おわりに

BubbleとAdaloは、どちらもノーコード開発を加速させる有力なツールですが、それぞれ得意分野は異なります。Bubbleは柔軟性と拡張性に優れ、WebアプリやSaaSなど大規模で複雑なサービスに適しています。一方、Adaloは直感的な操作とスピード感が強みで、モバイルアプリを短期間で形にしたいケースや顧客接点を増やす施策に向いています。

重要なのは「どちらが優れているか」ではなく「どのような目的でアプリを作るのか」という点です。長期的にスケールを見据えるならBubble、短期的なモバイル展開を狙うならAdaloが最適です。ノーコード開発の選択肢が広がる今こそ、自分のプロジェクトやビジネスに合ったツールを見極めることが成功の鍵となるでしょう。

その他の記事

相談を予約