Logo SY Partners
ディープダイブCRM

HubSpot CRMとは?無料で使える顧客管理ツールの特徴を解説

2025年10月15日 公開
 HubSpot CRMとは?無料で使える顧客管理ツールの特徴を解説

顧客との関係をしっかり管理することは、どんなビジネスでも大切です。取引先や見込み客の情報を紙やExcelで管理していると、情報がバラバラになってしまったり、共有が難しくなったりすることがあります。そんな課題を解決してくれるのが HubSpot CRM(ハブスポットCRM) です。

HubSpot CRMは、顧客情報の整理や案件の進行状況、営業活動の記録などをすべてひとつの画面で管理できるツールです。無料で使い始めることができ、メールやウェブサイトとの連携も簡単に設定できます。営業チームだけでなく、マーケティングやサポートチームも同じ情報を共有できるため、顧客対応のスピードと質が上がります。

この記事では、HubSpot CRMの基本的な機能や特徴、他のCRMとの違い、導入のメリットなどをわかりやすく紹介します。

1. HubSpot CRMとは?

HubSpot CRMとは

HubSpot CRM(ハブスポットCRM)は、顧客との関係を一元的に管理するための無料ツールです。営業・マーケティング・カスタマーサポートの情報をまとめて扱えるため、チーム全体で顧客の動きを把握しやすくなります。

CRMとは「Customer Relationship Management(顧客関係管理)」の略で、顧客とのつながりを長く維持し、より良い関係を築くための考え方と仕組みを指します。HubSpot CRMは、そのCRMの考え方をシンプルで使いやすい形にしたプラットフォームです。

HubSpot CRMを使うと、顧客情報の登録・整理、商談の進行状況の管理、メールやチャットの履歴確認などをすべてオンラインで行えます。画面の操作もわかりやすく、初めてCRMを導入する企業でもスムーズに使い始めることができます。

また、HubSpot CRMは他のHubSpotツール(Marketing Hub、Sales Hub、Service Hubなど)と連携して拡張できます。小規模なチームから大企業まで、必要に応じて機能を追加できる柔軟さが特徴です。

2. HubSpot CRMの特徴

HubSpot CRMは、使いやすさと柔軟さを重視して設計された顧客管理ツールです。無料で使える範囲が広く、導入のハードルが低い点も多くの企業に選ばれている理由です。ここでは主な特徴を紹介します。

特徴

内容

無料で利用可能

基本的な顧客管理・案件管理・メール連携などを無料で利用可能。初期費用や月額費用が不要。

直感的な操作性

ドラッグ&ドロップ中心の画面構成。誰でもすぐに使い方を理解できる設計。

自動化機能

メール送信やタスク設定を自動化。手作業を減らして作業効率を高める。

チーム共有機能

顧客情報・進行状況をリアルタイムで共有。部署を超えて情報を確認できる。

他ツールとの連携

Gmail、Slack、Zoomなど多くの外部アプリと連携可能。作業を一元管理できる。

スケーラビリティ

無料プランから有料プランへの拡張が可能。企業の成長に合わせて機能を追加できる。

HubSpot CRMは、シンプルな操作性と豊富な連携機能を備えています。情報を入力するだけでなく、営業・マーケティング・サポートの各チームが同じデータを共有できる点が大きな強みです。小さなチームから始めても、事業の拡大に合わせて機能を増やせるため、長く使い続けられる仕組みになっています。

3. HubSpot CRMの主な機能

HubSpot CRMには、顧客管理を中心に6つの主な機能があります。これらを理解することで、HubSpot CRMがどのように業務をサポートするのかを具体的にイメージできます。ここからは、それぞれの機能を順に紹介します。

3.1 顧客情報の管理(コンタクトリスト)

Hubspot 顧客情報の管理

HubSpot CRMの基本となるのが、顧客情報を整理・管理するための機能です。フォームやチャットを通して集めた情報を自動で登録し、取引状況やタスクを一括で確認できます。

主な機能

活用シーン

フォーム作成 / リードフロー / チャット機能 / データ同期 / コンタクト・取引・タスク管理 / 企業インサイト

Webサイトの問い合わせ管理 / 営業情報の共有

例えば、Webサイトに問い合わせフォームを設置し、そこから送信された内容を自動でHubSpotに保存できます。営業担当者は、登録された顧客情報をSales Hubと同期し、チーム全体で共有することができます。

3.2 スケジュール調整・カレンダー同期

Hubspot スケジュール調整・カレンダー同期

HubSpot CRMでは、商談やミーティングなどのスケジュール管理もスムーズに行えます。GoogleカレンダーやOffice 365カレンダーと連携して、顧客やチームとの予定を一元管理できます。

主な機能

活用シーン

Eメール・Webサイトからのミーティング予約 / Googleカレンダー同期 / Office 365同期

顧客とのアポイント調整 / チーム内ミーティング

営業担当者は、メールから直接ミーティングを設定したり、顧客に空き時間を共有したりできます。予定は自動でカレンダーに反映され、他の機能とも連携して記録されます。

3.3 豊富なレポート機能

Hubspot 豊富なレポート機能

HubSpot CRMは、レポート作成機能が充実しています。売上やコンバージョン、アクセス解析など、さまざまな指標をもとにレポートを作成できます。

主な機能

活用シーン

レポート作成 / データ閲覧 / メモ追加 / カスタムレポートビルダー / アトリビューション分析

売上分析 / コンバージョンレポート / アクセス解析

テンプレートが用意されており、ドラッグ&ドロップの操作で簡単にレポートを作成できます。データの抽出や加工を自動で行えるため、初心者でも短時間で見やすい資料を作れます。

3.4 顧客動向の追跡とコミュニケーション

hubspot 顧客動向の追跡とコミュニケーション

HubSpot CRMでは、顧客の行動履歴を追いながらコミュニケーションを取ることができます。メールの開封やクリック、資料ダウンロードなどの動きを把握し、対応に活かせます。

主な機能

活用シーン

アクティビティフィード / Eメールトラッキング / 顧客アクション追跡 / セールスオートメーション

顧客の関心把握 / 営業活動の改善

顧客が資料を開いたタイミングでフォローアップメールを自動送信したり、反応がない場合は別のアプローチに切り替えたりできます。顧客の行動に合わせて対応を変えることで、営業効率を高められます。

3.5 SNS広告管理ツール

hubspot SNS広告管理ツール

SNS広告を活用している企業にとって、HubSpot CRMは広告運用を効率化するツールとしても役立ちます。複数の媒体を一元管理し、効果を数値で確認できます。

主な機能

活用シーン

広告キャンペーン作成 / 一元管理 / 効果測定ツール / カスタムリスト作成

広告作成 / 広告パフォーマンス分析

Facebook、Instagram、LinkedIn、Google広告などを連携でき、ターゲット設定やROI(投資利益率)の確認も簡単に行えます。CRM上の顧客データを活用して、より正確な広告配信が可能です。

HubSpot CRMは、顧客管理を中心に営業・マーケティング・サポートをつなぐ仕組みを持っています。複数のツールを使い分ける必要がなくなり、業務全体の流れをシンプルに整えることができます。

4. HubSpot CRMと他Webサービスの連携

HubSpot CRMは、多くのWebサービスと連携できる柔軟なシステムです。営業やマーケティング、社内の情報共有など、幅広い業務をひとつの環境でまとめることができます。ここでは、代表的な連携例を紹介します。

HubSpot CRMと他Webサービスの連携

4.1 メールサービスとの連携(Gmail・Outlook)

HubSpot CRMは、GmailやOutlookと簡単に連携できます。これにより、顧客とのメールのやり取りを自動でCRMに記録できます。メールの送信・開封履歴や返信内容を自動で保存するため、過去のやり取りを探す手間がなくなります。

連携対象

活用内容

Gmail / Outlook顧客とのメール履歴の自動記録、Eメールトラッキング、返信管理
HubSpot拡張機能メール内から直接顧客情報を登録・更新

営業担当者はメールアプリから離れずに顧客情報を確認でき、やり取りの抜け漏れを防げます。マーケティングチームも、送信履歴や開封率を分析して次の施策に活かせます。

4.2 コミュニケーションツールとの連携(Slack)

HubSpot CRMはSlackと連携し、社内のコミュニケーションをスムーズにします。Slack上でリード情報やタスクの通知を受け取れるため、CRMを開かなくても最新状況を確認できます。

連携対象

活用内容

Slackリード情報の共有、取引状況の通知、タスク更新の自動連携

営業チームが新しいリードを獲得した際には、自動でSlackチャンネルに通知が届きます。チーム全員が同じ情報をリアルタイムで確認できるため、対応が早くなり、社内の連携も取りやすくなります。

4.3 Salesforceとの連携

HubSpot CRMはSalesforceとも深く連携できます。両プラットフォーム間でデータを自動的に同期し、営業とマーケティングの情報を統一できます。

連携対象

活用内容

Salesforceリード情報・商談データの同期、営業プロセスの統合、顧客履歴の共有

HubSpotで獲得したリードをSalesforceへ自動で送信できるため、営業担当者はすぐにアクションを取れます。商談成立後の収益データや活動履歴も共有され、顧客ごとの全体像を把握しやすくなります。

4.4 業務管理ツールとの連携(kintone)

kintoneとの連携により、カスタマイズ性の高い業務プロセス管理が可能になります。kintoneで管理しているデータをHubSpot CRMに取り込み、営業活動に活かすことができます。

連携対象

活用内容

kintone業務データの自動連携、リード情報の生成、フォローアッププロセスの最適化

たとえば、kintone上で設定された条件に基づいて新しいリードを自動作成し、そのままHubSpotでフォローアップを進めることができます。これにより、顧客対応のスピードが上がり、作業の重複も防げます。

HubSpot CRMは単なる顧客管理ツールではなく、他のWebサービスと連携して企業全体の業務をつなぐプラットフォームとして機能します。ツールを一つにまとめることで、情報共有がしやすくなり、チーム全体の効率が上がります。

5. 5つのHubツールの概要

HubSpot CRMは、無料で使えるマーケティング支援ツールです。

顧客管理、営業活動、マーケティングの自動化など、さまざまな業務に対応しています。

HubSpotには、目的に合わせて利用できる5つの主要ツール(Hub)があり、それぞれが企業の業務を支える役割を持っています。

Hubspot 5つのHubツール

5.1 Marketing Hub(マーケティングハブ)

Marketing Hubは、見込み顧客の獲得と育成に特化したツールです。

Eメールマーケティングやフォーム、ランディングページの作成、Webチャットなど、ユーザーとの接点を増やす機能がそろっています。

さらに、Facebook・Google・LinkedIn広告の運用や、トラフィック・コンバージョンの分析も行えます。

これらを組み合わせることで、Webサイトへの集客から顧客育成までを一貫して管理できます。

5.2 Sales Hub(セールスハブ)

Sales Hubは、営業活動を効率化するためのツールです。

顧客情報や商談、タスクを一元管理できるほか、Eメールの開封トラッキングや通知、ミーティングの自動設定機能も利用できます。見積書の作成やWebチャットでのコミュニケーションにも対応しており、営業担当者がリードに素早く対応できる環境を整えます。

顧客との関係を継続的に築きながら、売上向上を目指す仕組みをサポートします。

5.3 Service Hub(サービスハブ)

Service Hubは、顧客サポートやアフターサービスに特化したツールです。チケット管理機能を中心に、チームメール、Webチャット、テンプレートメール、通話記録などの機能を備えています。

問い合わせ対応から問題解決までを一つの画面で確認できるため、対応のスピードと品質を高められますサポート業務を一元化することで、顧客との信頼関係を築きやすくなります。

5.4 CMS Hub(CMSハブ)

CMS Hubは、自社のWebサイトを構築・運用するためのコンテンツ管理ツールです。 ドラッグ&ドロップ操作で簡単にページを作成でき、動的コンテンツやアクセス権の設定なども柔軟に行えます。

テーマの編集も自由度が高く、Webページの更新やSEO対策を社内で完結できます。マーケティング活動と連携させることで、訪問者に合わせた最適な情報発信が可能になります。

5.5 Operations Hub(オペレーションズハブ)

Operations Hubは、データの整理と自動化を支えるツールです。

プログラマブルオートメーションやデータ同期、品質管理機能を活用して、CRM内外の情報を正確に整えます。

異なるシステム間でのデータ統合や共有を容易にし、社内全体の情報の流れを滑らかにします。顧客データを常に最新の状態に保つことで、営業・マーケティング・サポートの各部門が正確な情報をもとに動けます。

これらのツールはそれぞれ単体でも利用できますが、組み合わせることでさらに大きな効果を発揮します。

Marketing Hubで獲得したリードをSales Hubで管理し、Service Hubでサポートを行うなど、業務の流れを自然に連携させることができます。

企業の成長段階や目的に合わせてHubを選び、段階的に拡張していくことで、より効率的なビジネス運用が実現できます。

6. HubSpot CRMの活用場面

HubSpot CRMは、営業・マーケティング・カスタマーサポートなどの特定業務だけでなく、企業全体の情報共有や生産性向上にも役立ちます。

ここでは、さまざまな場面での活用例を紹介します。

6.1 営業活動の管理と効率化

営業活動では、見込み顧客の状況を把握し、適切なタイミングでアプローチすることが重要です。

HubSpot CRMでは、商談やタスクを整理し、進捗をパイプライン上で可視化できます。優先度を明確にして対応できるため、リードの取りこぼしを防げます。

また、メールの開封トラッキングや通知機能により、顧客の関心をリアルタイムで把握できます。営業リーダーはチーム全体の活動をダッシュボードで確認し、戦略的にサポートできます。

6.2 マーケティング施策の最適化

マーケティング担当者は、HubSpot CRMを活用してリード獲得から育成までを効率化できます。

フォームやランディングページの作成で見込み顧客を集め、Eメールマーケティング機能で自動的にアプローチを続けられます。

さらに、広告キャンペーンの結果を数値で確認できるため、どのチャネルが効果的かを明確に判断できます。データをもとに施策を改善し、費用対効果を高められます。

6.3 顧客サポートと対応履歴の管理

サポート業務では、迅速で正確な対応が求められます。

HubSpot CRMのチケット管理機能を使うと、問い合わせ内容を一元管理でき、対応状況をチームで共有できます。

チャットボットや自動返信機能を活用すれば、問い合わせの初期対応を自動化できます。顧客満足度を維持しながら、担当者の負担を軽減できます。

6.4 社内コミュニケーションと情報共有

HubSpot CRMは、社内の連携強化にも効果的です。

Slackなどのツールと連携すれば、リード情報やタスク更新の通知をリアルタイムで共有できます。営業とマーケティング、サポートが同じ情報を確認できるため、意思疎通がスムーズになります。

また、データ同期機能により、外部アプリとの連携も容易です。複数のツールを行き来せずに作業を進められるため、社内全体の効率が上がります。

6.5 経営判断とデータ分析

HubSpot CRMに蓄積されたデータは、経営判断にも活かせます。

売上やリード数、顧客満足度などをリアルタイムで確認し、現場の動きを把握できます。レポート機能を活用すれば、部門別の成果を比較して戦略を見直すことも可能です。

数字に基づいた判断ができるため、無駄な施策を減らし、効果的な経営計画を立てられます。

6.6 新規事業・キャンペーンの立ち上げ

HubSpot CRMは、新しい事業やキャンペーンの立ち上げ時にも役立ちます。

マーケティングHubでキャンペーンの反応を追いながら、Sales Hubで見込み顧客を管理し、結果をすぐに可視化できます。

複数の部署が関わるプロジェクトでも、情報を一つのプラットフォームに集約できるため、進行状況を共有しやすくなります。スピーディーな判断と改善が可能です。

6.7 人材育成と業務改善の可視化

HubSpot CRMは、チームメンバーの業務データを分析することで、人材育成にも活かせます。

レポート機能を使って個人の成果や行動傾向を確認し、改善点を明確にできます。

マネージャーは、数値をもとに具体的なフィードバックを行い、成長を支援できます。

業務改善と育成を同時に進められるため、チーム全体の生産性を継続的に高めることができます。

HubSpot CRMは、部署や役職を問わず多くの業務シーンに対応できる柔軟なプラットフォームです。

データを共有しながらチーム全体で動くことで、顧客対応の質を高め、ビジネスの成長を自然に促すことができます。

おわりに

HubSpot CRMは、顧客情報の整理や営業支援にとどまらず、マーケティングやサポートなど、企業全体の業務をつなぐプラットフォームです。チーム全員が同じ情報を共有し、データをもとに行動できることで、日々の業務がよりスムーズになります。直感的な操作性と柔軟な連携機能により、誰でも扱いやすく、導入後すぐに成果を感じられます。

また、無料で利用を始められる点も大きな魅力です。小さなチームから導入し、成長に合わせて機能を拡張することで、長期的な運用にも対応できます。HubSpot CRMを活用することで、顧客との関係をより深め、データを活かした新しい働き方を実現できるでしょう。

よくある質問

その他の記事

相談を予約